4月1日はエイプリルフールとのことで、日記にもウソの情報が混ざることが懸念される。本日は日記の内容をきちんとファクトチェックした上で公開することにしたい。
なお、ファクトチェックの基準は、認定NPO法人ファクトチェック・イニシアティブのレーティング基準に従った。
朝、出勤しようと服を手に取ったら、ポケットから龍角散タブレットの開封済みパッケージが出てきた。どうやら一緒に洗濯してしまったらしい。
→正確。パッケージ内に溶け残った龍角散タブレットが残留していた。
龍角散まみれの服では出勤できない。仕方がないので全裸で電車に乗った。
→誤り。別の服を着て出勤した。
コーヒーショップで朝ごはんをとっていたら、動悸がしてきた。もしかして、今、全裸だから?
→ミスリーディング。動悸がしてきたことは事実。全裸で外出したという事実はないが、服を着忘れたのではないかという懐疑そのものは主観であり、疑いを抱かなかったと断言はできない。
とりあえず出勤。とはいえ、手元にあった仕事は3月中にほとんど引き継いでしまった。新しい業務をまだ渡されていないので、午前中でタスクが片付いてしまった。午後はサボるとしよう。
→ほぼ正確。労働はしなかったものの、業務に関わる資料の読み込みを行った。
そうやってお前はそうやってサボりサボりと呼んで道徳的に後ろめたい気持ちにさせようとするけど、そもそも職掌範囲が明確でなく、手元にタスクがないのは労働者じゃなくて雇用側の問題じゃないの? 俺が悪いんじゃなくて企業社会が悪いんじゃないの? いつもいつも社会が悪くて俺は悪くないんじゃないの? 社会の側が角を曲がる度に鏡を設置しておいてくれれば「さっきまでは服を着ていたけど、今この瞬間に全裸に転生しているかも知れない」って懐疑しなくても済むんじゃないの? なんかみんなこっちをチラチラ見てるんじゃないの? 俺はやっぱり全裸なんじゃないの? 社会が俺を笑いものにしているんじゃないの?
→検証対象外。筆者の主観や評価を書き連ねているだけであり、真偽を証明できない。
この記述を最後に、日記の筆者は消息を絶っている……。
→判定留保。4月2日にならなければ検証が難しい。また、ファクトチェックには直接関係しないものの、この一文を記載した人物は誰か? という疑問点が残る。


