言いづらそうに「そろそろ担当案件を増やそうと思ってるから」と言われて、来るべきものが来てしまったなと思った。
昨年の下半期から今年5月まで、強制収容所みたいな働き方を強いられていたのだけれど、それらが終息して一気に手が空いた。6月は呆けてたし、7月は溜まってた休暇を消化したし、8月には夏休みを消化した。それでも残業時間は全然増えてないんだから、エビデンスベースでは俺のステータスは「ヒマ」だと言わざるを得ない。
全ては俺の力不足である。もっと緊急性のないメールのCCにも相手を加えて報告量を増やし、事務所にかけこんでは轟音でタイピングし、オンライン会議では気鬱な表情で一語発するごとにため息をついてみせ、相手に「まだタスクを増やしてはいけないな……」と思わせるべきだったのだ。エビデンスが足りなければ、いかに相手を納得させる「ストーリー」を組み上げるかがビジネスの勘所だ。俺の表現力が足りなかったが故に、発した本人の口にも苦い言葉を語らせてしまった。ビジネスパーソンとして、より一層の修行が必要であると認識を新たにした。