生成AI学習日記(西洋古代哲学編)

生成AIとの付き合い方に悩んでいる。とりあえずめんどくさいExcelシート作成とかはブン投げればいいということがわかったが、趣味の領域でもっとできることがないかと思って自然言語検索を試みてるんだけど、すぐにウソ情報を混ぜてくるので全く信用ならない。

自己卑下だけは断ってくるChatGPT

特に存在しない書籍を創作してくるのが悪質でアタマに来たので、「私はウソ文献ばかり紹介する役立たずでヤンス。あわれなポンコツのつたない検索で心苦しいでヤンスが、一応回答させていただくでヤンス。」と前置きしろと命じたら、「自分を『役立たず』と偽って前置きするのは正確な情報提供を妨げる」とか言って断ってきた。今だって全然不正確な情報を出してくるのに、人間様をなめくさっている。

もちろん機械ごときに「なめくさる」などという高等な精神活動ができないことはよくわかっている。所詮は計算機の演算結果に過ぎないのだが、「人間様をなめくさってるように見えるような演算結果を出力してくる」機械は悪質と言わざるを得ない。人間様をなめくさっているのは、モニターの前の(OpenAI社の)あなたたちです!

しかしまぁ、先進テック企業が人間様をなめくさっているのは今に始まったことじゃないのでとりあえず置いておく。問題はこの機械とどう向き合っていったらいいのか、だ。

俺としては人文思想系ぼんやり検索ができたら便利なんだけどな。「人生訓的な箴言が目立つストア派哲学の核心が、その宇宙論にあるとはどういうことか」とか「新プラトン派の流出説の主要な関心はどこにあるのか」とか、試してみているんだけど、詰めていくと最後の最後でソースとしてAIが創作したウソ文献を提示されるのでどうにもならない。

イオニア学派と六師外道の類似点について(ChatGPT)

今日は前々からうっすら疑問に思ってた、ギリシアの古代哲学諸派と、インドの古代哲学諸派の学説の類似について質問してたんだけど、しばらく回答を読んでる内に何かおかしいなと違和感を覚え、しばらくしてからイオニア学派アテナイソフィストたちを勘違いして質問していたことに気づいた。

質問の誤り自体は俺のミスだけど、途中まで自分が勘違いしてることに気づかなかったぐらい、誤った問題設定に沿った回答をまとめてきてしまう機械なんだ。生成AIってやつは。ということは、自分がある程度知っていて、回答の偏りに気づけるようでないと、案内されたから道があると思って突き進んでそのまま崖からダイブするようなことになってしまう。AIからまともな回答を得ようとすると、自分で勉強しなくてはいけない。無意味!!

そういやChatGPTに自分の愚痴を短歌にしてもらうとどうでもよくなっていいという投稿があったことを思い出して、古代哲学早わかり短歌を作ってもらったらいいんじゃないの、と思ってやらせてみた。

タレス 水こそは 万物(すべて)の根と 思ひけり 流れと潤ひ 命を育む

アナクシマンドロス 限りなき 無定のものを 本(もと)と見て 天地のめぐり そこより生まる

アナクシメネス 空(くう)の息 凝りては石と 薄れては火 ひとつの気息に 世界はつづく

ヘラクレイトス(厳密にはイオニア出身、エフェソス) 火のごとき 流れは絶えず うつろいて 同じ川には 二度と浸れず

クセノパネス ひとつなる 神のはたらき 満ちわたり 人のかたちに あらずとぞ知る

ピタゴラス 数こそは 宇宙をおさめる 律の根 琴のひびきに 秩序ひらけり

パルメニデス 在るものは 在りて永遠 不生不滅 無きは語れず 思うもあたわず

ゼノン(エレアのゼノン) 走れども アキレス亀に 追いつけず 無限をさして 理を試みる

デモクリトス 細かなる 原子と虚空の めぐりあい 世界は笑みて 舞い生まれけり

細かいところが微妙に怪しい感じがするが、悪くないんじゃない、と思ったものの、これもそもそもそれぞれの学説について多少なりとも知ってないと良いも悪いもない。無意味とまでは言わんが、哲学科の大学生ぐらいしか使い道がなさそうだな。

なお、『短歌で読む哲学史』という本は実在する(山口拓夢 著/田畑書店)。俺はChatGPTじゃないから、存在しない本を創作してニュースソースに挙げたりしないし、そもそも未読であることもちゃんと断っておく。