俺は俺の日記の才能が恐ろしくなってきた

通りがかったマンションの駐車場に「立入禁止 不審者は学校およひ警察に通報します」と書かれていた。この街には決め打ちされるぐらいの悪ガキがいる。

成型肉のサイコロステーキが安かったので「鍋で煮てみたらどうなるんだろう」と常備菜のキムチ鍋に突っ込んでみたら、高級な練り物みたいなプリプリ食感になって、結構うまい。

子供の頃、はんぺんって食感も味もぼんやりしてて意味のわからない食い物だなと思ってたが、ある時おでんに入ったはんぺんを食べ、たっぷりと出汁を吸って味わいも食感も変わったその姿は、ランウェイの上をきりりと歩くスーパーモデルさながらの変わりようで、蒙を啓かれた。以来はんぺんはおでんのお気に入りの具だ。

はんぺんが魚加工食品の横綱なら、肉加工食品の横綱は成型肉のサイコロステーキかも知れない。

まぁパリコレ級の高級鍋を食ってる人からしたら何言ってんだ? となるかも知れないけど、うちのファッションショーは町内会館でやってますんでね。ランウェイって言ってもランウェイっぽくパイプ椅子で囲ってるだけだし。

比喩がファッションショーになったり相撲になったりで忙しい。この日記がいかに何も考えずに書き出しているかがよく伝わるだろう。俺の日記こそリアル。

最近古本屋で三島由紀夫の『戦後日記』という本を買ったのだけど、もともと公開前提の随筆なので、結構わざとらしいところがある。文章力や教養ではコテンパンに負けてても、日記のリアルさでは俺の方が勝ってるなと一瞬思ったが、別に日記にリアリティがある方が勝ちとかいうルールはない。相撲で全然負けてるのに「でも俺の方がいっぱい塩をまいてますよね?」みたいな話をしているぞ、今の俺は。

んー、あと三島由紀夫に勝てる可能性があるとしたら「三島由紀夫より長生きした」ぐらいじゃないかと思うが、「生き恥を晒し続けている」みたいな言い方もできちゃうしな。

また話が逸れた。安い成型肉の話をしていたはずなのに、どうして三島由紀夫に勝つ方法の話になってるんだ?

こんな日記ブログを続けてたら、いずれ外患誘致罪クラスの犯罪の証拠文書として取り上げられてしまったりするのではないか?

俺の日記の才能が恐ろしくなってきた。