
某マダム向けスポーツジムの前を通り過ぎたら、看板にサンタクロースのキャラクターが登場してて、時期だからなぁ、と思って通り過ぎたんだが、変なことを掲げてるのに気づいて写真を撮った。
サンタクロースが「痛みの軽減」って横断幕を掲げているので、身体の痛みに苦しんでる人には福音のようにも思えるが、サンタクロースは1年間よいこにしていた人のところへプレゼントを持ってやってくるものだ。つまり1年間、人生の重み、苦しみ、そして身体の痛みに辛抱した人にだけ、ようやくこのサンタクロースはやってくるわけである。しかもこのジムは(看板にも記載されているように)階段を登った2階にあるので、身体の痛みを押して2階まで登らなきゃいけないという最後の試練まで課している。
てか、よく見るとこのサンタは「痛みの軽減」と書いているだけで、別にサンタ自身やカーブスが施術して「痛みを軽減させる」とは言ってない。それを言っちゃうと薬機法やら医師法やら、何かその辺の法律に抵触しそうだし。漢方薬局の電車広告で「1kg の脂肪」をただ持っているだけのおじさんが写ってるアレとほとんど同じ論法だ。
1年間、人生の重み苦しみ身体の痛みに耐え、終着点で更に階段を1階分登った先で、何をくれるとも言ってないサンタクロースがこいつだ。世にはびこるサンタクロースの中でも最もハードコアなのがこいつではないか。おもちゃ屋の尖兵として跳梁跋扈するサンタどもだって、金を払えばプレゼントを差し出すが、こいつは法律を盾に対価すら保証していない。
いやまて、そもそもこいつがサンタクロースであるとはどこにも記されていない。俗流心理学で「口元を隠す人は隠し事がある」なんてことが言われるが、こいつのヒゲも何かを隠しているのではないか。服の赤だって返り血か、地獄のマグマの赤かも知れない。そう考えてみるとこいつの言っている曖昧な「痛みの軽減」というフレーズの意味合いも、もう少しはっきりしてくる。
「死は救いである」