暴力クエストモンスターズ(3・完)

『ドラゴンクエスト6』をその後ボチボチプレイして、この年始休みの間にクリアした。

20年以上前にスーパーファミコンで借りたけどクリアせず、数年前にニンテンドーDS版を買ったけどビニールすら剥がさずにいたものをついにクリアしたのだが、喜びはあまりなく、何となく「終活」って気分になってしまったな。

残りの人生であとどれだけの積みゲーを片付けられるのか。

最初、主人公たちの宿敵として「魔王ムドー」というやつが現れるのだけど、これは割りかし序盤で倒してしまう。

諸悪の根源であるムドーを倒したのに、魔物たちの勢いは衰えを見せず、何でかな? と思いながら世界を放浪しつつ、残党狩りをし続け、暴れ回り旅の最後の最後でデスタムーアという諸悪の根源を突きとめ、そのままの勢いで領土になだれ込んでブチのめして世界が解放される。

デスタムーアが完全無欠の悪党であるからいいんだが、これって暴力の押し売りだよなあ。

最近「豊臣秀吉は何故、朝鮮出兵を実行したのか」について、「当時の大名たちは借金で軍備を整え、ぶんどった領地で借金を返す自転車操業をやっていたので、天下統一が成った後は外に出ていくものという社会的了解があった」という呉座勇一の解説を聴いたのだが、ドラゴンクエスト6も似た構造を持ってる。

魔王ムドーを倒したことでダーマの神殿が解放され、主人公一行は更なる戦力を手に入れる。「何かまだその辺をうろついてるから」って理由で魔物をブチのめして回り、更なる戦力を蓄えていくのを楽しんでる内に、いつの間にか魔物どもの真の頭領をブチのめしていましたという話だからな。「ドラゴンクエスト6=丸く収まってしまった朝鮮出兵」だ。

新年早々から物騒なニュースが続いている。1月2日までは「皇居に全裸男出没」が1番のニュースだったのに。

力による現状変更には反対していきたいけど、バーチャルな世界での暴力は楽しいのが困りものだ。

持論として「暴力を振るうのは楽しいということを自覚しないと、暴力を防ぐのは難しい」と真面目に思っているんだけど、ここにひとかけらも言い訳は混じってないと誓うこともできない。

もうちょっと楽しい話になるはずだったのに、書いてみたら暗い話になってしまった。たぶん年始休みが終わるからだと思う。

社会を明るくするためには明日からも年始休みを続けるしかない。そこのところ是非ご一考よろしくお願いいたします。