人間、この劇的なるもの

俺が小学生の時に作った劇の話を聞かされて、仰天した。内容も覚えてないし、作ったことさえまるで記憶にない。あらすじを聞いてもサッパリだが、「サスペンスのように見せかけてダジャレで解決する」「細かいギャグの演出にこだわっていた」という辺りが実に俺らしい。

俺の記憶がないところで、俺が意図を持って動いていた話を聞かされるのは、SFサスペンス的な怖さがある。

そういや昼間、仕事を引き継いだ相手から過去の仕事について質問があり、メーラーを掘ってたら、受けた質問と全く同じ質問を、過去の俺が前任者に投げてた(記憶皆無)記録が出てきて大変気味が悪かった。質問そのものは解決したけども。

俺、終わった仕事は全部忘れちゃうんだよな。そう思って見ると、過去の劇作も俺にとっては「終わった仕事」なわけである。アレを続けてたら、しがない労働者の今とは違う人生を歩んでいたのか……などというのは無意味な想像だ。人生は後から見たらだいたい必然なんだろう。舞台上でハプニングのように生々しく演じられている劇も、脚本にあらかじめ書き込まれた未来がある。

今度人生でハチャメチャに失敗(うんこを漏らすなど)したら、そう考えて自分をなぐさめることにしよっと。