むき栗キャラの謎を追求する

いつも買ってるむき栗のパッケージを見ていて、妙なことに気づいた。

3組のキャラクターが載っていて、それぞれのプロフィールが記載されている。販売会社のWebサイトから引っ張ると、以下のようになっている。

  • まーくん(男の子)ろんちゃん(女の子)

    • たんじょう日 2004年6月30日
    • ふるさと 中国 河北省
    • くーちゃん、りっちゃんとはイトコで顔がそっくりなわたしたち。
    • こう見えても、小さいながらしっかりモノ!
    • 読書と、森林浴が大好きで~す。
    • まーくん「くーちゃん・りっちゃんのいとこだよ」
  • くーちゃん(男の子)りっちゃん(女の子)

    • たんじょう日 1999年9月9日
    • ふるさと うまれは中国 河北省、そだちは岡山
    • 中国からやって来たけど、もうすっかり岡山っ子。
    • ゲンキ印の健康優良児なんだ。まわりをにぎやかに させる!
    • でも、実はお日さまを浴びながらお昼寝が大好きなんだ。
  • てんちゃん(男の子)しんちゃん(男の子)

    • たんじょう日 2000年3月3日
    • ふるさと うまれは中国 河北省、そだちは岡山
    • くーちゃん、りっちゃんとは大の仲良しで、元気なデコボコンビ!
    • 友情はとっても熱い!
    • 山が大好きで、かくれんぼが得意だよ。
    • てんちゃん「くーちゃん・りっちゃんとはふたごの同級生だよ」

なんで3組のキャラクターがいるのかはよくわからないが、とにかくくー・りっ組を中心に、まー・ろん組、てん・しん組に関係が伸びていて、お互いに関係し合っていると思ってしまうが、実は大きな不明点がある。

それは「それぞれの組の構成員同士の関係が不明」ということである。それぞれの組の構成員は同じ誕生日を持っているようだが、それだけで双子であると断じることはできない。

まず真っ先に注目すべきは、てんの「くーちゃん・りっちゃんとはふたごの同級生だよ」というセリフであるが、これを「ふたご同士の同級生」であるという意味で理解するなら、2組の関係性の見通しがよくなる。くー・りっは二卵性双生児であり(そもそもこいつらは栗じゃないのか、という問題もあるが、明らかに擬人化されたプロフィールなので、ヒトとして理解しておく)、てん・しんも「デコボコンビ」という表現から、おそらく二卵性双生児であろうという推測もできる。

しかし、てんのセリフが「私(てんのみ)はくー・りっという双子の同級生です」ということしか意味していないとしたら、てん・しん組の関係は必ずしも明白ではない。「友情はとっても熱い」というフレーズも、てん・しんが友人関係でしかないことも含意しているようにも読める。誕生日が同じだけの他人であるということもあり得る。やはり「ふたごの同級生」という主語のあいまいなフレーズが生み出している、細い糸のような推測でしかない。

一方、まー・ろん組の「くーちゃん・りっちゃんとはイトコで顔がそっくりなわたしたち」というプロフィールも明快なようで不明瞭だ。そもそもいとこ同士は遺伝的にはさほど近いとは言えないし、いとこ同士であることが「顔がそっくり」であることを説明しない。

「わたしたち」という言及に注目すると、まー・ろんがいずれもくー・りつのいとこであること、誕生日が同じであることを前提にまー・ろんが二卵性双生児であると推測することもできるが、やはり単に誕生日が同じだけであって、まー・ろんもやはり互いに別のいとこ同士であるという理解も可能だ。この2人の関係も確定できない。

くー・りっ組は、てんの「くーちゃん・りっちゃんとはふたごの同級生だよ」というセリフと、まー・ろん組の「くーちゃん・りっちゃんとはイトコで顔がそっくりなわたしたち」というプロフィールを組み合わせることで、初めて互いが双子である可能性を示唆できるのだが、所詮は屋上屋を架す推測でしかなく、直接的な証拠も証言も存在しない。

自然のおやつで優雅な休憩タイムを堪能したいところに、突如答のない論理パズルが投げ込まれる。考えてみれば人生は答のない論理パズルのようなものかも知れない(そこに無理な答を当てはめようとすると、陰謀論の罠に陥る)。今はひとときそのわずらわしさから逃れるとしても、その事実を忘れ去ることは許されない。そういうことを問おうとしているのだろうか。

むき栗で?